闇黒日記 平成十六年三月二十八日

URL は http://noz.hp.infoseek.co.jp/diary/20040305.html になりそうな記事より:

ちなみに、野嵜のいろいろな解説記事は引用・盜用・流用可です。(HTMLの記事は、ちゃいぱさん他、何人かの人によつて、いろいろなレヴェルで、利用された實績あり)HTMLの解説や正字正かな關係の記事の著作權とか著作者人格權とかは、餘り氣にしません。やりたければiframeの中にでも普通のframeの中にでも入れて、利用して下さい。(ほつまさんがやつてゐた實績あり)コピーしたければ、して下さい。ただ、コピーした人が、その文章の著作權を主張して「野嵜こそ盜用してゐる」等と言出したりしなければ、の話です。

純然たる創作(小説・詩・少女漫畫家論:要は「メディアミックスは可能か」のコンテンツ)に關しては、轉載・盜用・流用の類を御斷りします。もし勝手に誰かが私の小説をどこかの出版社の新人賞に應募して、それが入選し、出版の運びに至つた場合、印税は野嵜のものです。まあ、落ちる筈ですが、その時には問題にもならない訣ですから云々。

この対象的な二つのパラグラフを読むと、ウェブに公開した自分の著作物の利用に関するポリシーが、公開目的から演繹されている、と思われた。「自分が気分を害される事態を想像して、それを予防する為のポリシー」との違いに注意。

9.2.2 Quotations: The BLOCKQUOTE and Q elements

These two elements designate quoted text. BLOCKQUOTE is for long quotations (block-level content) and Q is intended for short quotations (inline content) that don't require paragraph breaks.

例示もその通りのものしかない。議論の余地、ゼロ。

それは盗用か/趣味のWebデザイン

何故こうも話がややこしくなっているのでしょうか。とはいえ民事に過ぎないiframeの埋め込み問題を「悪いこと」で片付けてしまうという通念に誰も疑問を持たない薄気味悪い状況よりはマシですが。それはさておき。

徳保さん曰く:インラインフレームへの文書読込は、HTML の観点からいえば「引用」ではない。リンクによる参照である。

HTMLの観点からいえばembed、埋め込みです。埋め込んでしまっているのですから参照ではありません。これは通常なら転載というのが最も近い表現かと。文脈によっては引用になり得ます。確かにレンダリングの過程(あるいはソースレベル)においてはブラウザにとってURIの参照かもしれませんが、プログラムを擬人化しても仕方ないでしょう。

インラインフレーム等のembed型リンクを用いていても参照となり得る(と私が考える)のは、普通のテキストアンカーによる参照型リンクがまずあって、そのアンカーを閲覧者がクリックするなどして閲覧するという意思決定を行った時、その時に(JavaScript等によって)embed型リンクのトラバーサルが発生する、というタイプのものです。もちろん閲覧者に誤解が無いようにしておかなくてはなりません。記憶が正しければ確か検索エンジンWiseNutが数年前、そのタイプのリンクを行っていました。

キッズgoo等については中々面白い事例だと思います。公共の福祉がキーワードだと思いますが話題が逸れるので書きません。

Re: 「はじめてのウェブログ」転載事件に思う

上でも書きましたが、僕も「ifremeタグ」自体は技術的には「参照」であって「転載」ではないと理解しています。それは今回の松永氏の「反撃」のように、参照された側でコントロールすることが出来ることからも明らかです。しかし、それはやはりあらゆる技術がそうであるようにこの技術も一般常識に照らして妥当な範囲で利用されなければなりません。今回の「無断転載」はその範囲を逸脱しています。もちろん、jintrickさまの主張は僕自身は理解できますし、僕も同様に考えますが、それが一般に認知されているとは今は言えないと思います

それ、が何を指しているのか良く分かりませんが一応書いておきますと、ウェブログ@ことのはの松永さんが行ったのは正当な権利の主張であって、彼のウェブサイトをパブリックドメインにすべしと提案するつもりはありません。私がHatena::agenda 2004-03-27にて指摘したかったことを一言で書くと:

  • パブリックドメインに盗用も糞も無かろう
  • ただこれだけです。

    参考:パブリックドメイン - Wikipedia